2009/02/26
解雇された非正規労働者などを対象とした就職面接会が25日、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場であり、仕事を求める日系の外国人らが数少ない募集企業に殺到した。
愛知労働局とハローワークが主催し、愛知県内の建設業や福祉団体、サービス業など約100社がブースを設けて面接を行った。このうち外国人の採用を予定する企業はわずか10社ほど。来場者約2000人のうち、8割以上を占めた外国人がこれらの企業のブースに長い行列をつくった。
中古車販売店で働くブラジル人のジョージ・アラウージョさん(29)は、最近の急激な業績悪化で転職することを決め、面接会に参加。数社の面接を受けたが「日系でない外国人は、さらに厳しい。すぐに仕事が決まると聞いてきたが、漢字が書けないのですべて断られた」と肩を落とす。
一方、仕事を求める外国人の数の多さは日本人へもプレッシャーに。三重県桑名市から来た元派遣社員の日本人男性(50)は「人数の多さにびっくりした。これだけ労働力が余っていると、競争率が高い」と心配そう。
愛知労働局職業安定課の田中佳忠課長補佐は「口コミで広がったためか外国人が特に目立った。厳しい雇用実態を反映した結果でしょう」と話した。
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