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【三重】働き方改革推進企業 最高賞 松阪 「ミツイバウ・マテリアル」 県が表彰

2026/02/26

DX化や女性登用を評価

 松阪市高須町の建築資材卸売業「ミツイバウ・マテリアル」が、働きやすい職場づくりに取り組む企業を県がたたえる「みえの働き方改革推進企業」で最高賞に当たる「ベストプラクティス賞」に輝いた。三井陽介社長(44)は「全ての分野で取り組みをしてきたことが評価されたと思う。これからも日々改善を重ね、楽しく働ける会社にしたい」と話す。(芦原遼)

 「みえの働き方改革推進企業」は、2017年度から始まった登録制度。本年度は185社が登録された。16日に県庁で表彰式があった。

 ミツイバウ・マテリアルは、全社員にスマートフォンを支給するなどのデジタルトランスフォーメーション(DX)化の推進や、女性管理職の割合が18%に達すること、障がい者の雇用率が障害者雇用促進法で定められている割合を上回っていることなどが評価されたという。

 同社は、1951年に三井さんの祖父・三井仲三さんが金物店として創業した。3代目の三井社長は、家業に入った2010年に、先輩社員から「ようやく辞めない人が入ってきた」と言われたという。当時の離職率は90%以上。有給休暇消化の意識もなく「いわゆるブラック企業だった」と振り返る。

 家業を引き継ぐにあたり「このまま社長になったらまずい」と、13年に社の基本方針として「社員の幸福」を掲げた。さらに手書きの資料でヒューマンエラーが多く、作業効率の悪さを改善するためのDX化も推進するなど、働きやすい環境を整備。入社した15年前と比べて、社員数、売り上げとも2倍以上に成長させた。

 年1回、約70人の全社員との面談を行い、社員の意見に耳を傾け、社内の改善点などを探る。1年半ほど前には、会社近くの倉庫を購入し、社員用のトレーニングジムを開設。以前に社員から寄せられた要望を現実にした形だ。

 建設業界は人材不足が叫ばれる昨今。三井社長は「作業効率のアップ、誰でも働ける組織、辞めない会社をつくれれば、人手不足にはならない」と力を込めた。