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【愛知】帰りのトラックで宅急便の荷物運びます アイシン ヤマトと連携

2025/01/08

 アイシンは7日、輸出する製品を名古屋港に運んだ帰りに空で走っていたトラックで、ヤマト運輸の宅急便の荷物を同社の物流拠点から営業所まで運ぶ取り組みを始めた。トラック運転手が不足する「2024年問題」を踏まえ、業界の枠を超えて連携し、運転手の負担軽減や二酸化炭素(CO2)の削減につなげる。

 アイシンは名古屋港に自動変速機(AT)などの製品を輸送しているが、帰りは空荷となることが多かった。一方、ヤマトは各営業所まで荷物を輸送する大型トラックの確保が課題となっていたことから、連携して効率的な輸送を目指す。

 アイシンは昨年9月、田原工場(愛知県田原市)から製品を名古屋港に輸送したトラックで実証をスタート。ヤマトの物流拠点(同県豊田市)で荷物を積み、工場近くの営業所まで運んで効果を確認した。今月から岡崎工場(同県岡崎市)の定期便を含めて本格運用する。

 両工場の運用でトラック運転手の労働時間を年約549時間、CO2排出量を年19・1トン削減できると見込む。今後は対象地域の拡大のほか、両社の荷物の混載などを検討し、取り組みの拡大を模索する。