経験豊富な指導者　教員の働き方改革推進も

　飛島村唯一の公立学校「飛島学園」で９月から、中学校の休日の部活動が民間委託されている。村教委によると、尾張では珍しい取り組み。生徒たちは経験豊富な指導者に技術の手ほどきを受けられる一方で、教員の働き方改革が進む利点もある。

　野球部やソフトテニス部などの運動系の部活動が対象。村教委は地域のスポーツ協会など地元団体と交流することも検討してきたが、生徒たちが従来通りの部活動の継続を希望したため、外部のコーチに指導を依頼した。２０２４年度の事業費は５７０万円。

　９月７日から、指導者が練習中に動きのコツなどを助言しており、部員からは「新しい練習方法が学べてうれしい」「見本を見せてくれるので分かりやすい」と好評だった。

　飛島学園の顧問の中には指導する競技の経験が少ない教員もおり、「部活のことを（外部コーチと）気楽に相談できてうれしい」「休日の練習を平日の練習に取り入れたい」など前向きに捉えられている。

　村教委は、来年度以降も休日の外部委託を続ける方針で、出てきた課題の改善にも取り組んでいくという。（森雅貴）