２０２５年に卒業予定の大学生らを対象とした就職活動セミナー「若手社員が伝える企業・業界のリアル」（中日新聞社主催）が１６日、名古屋市中村区の愛知大で開かれた。愛知県内に本社や拠点を置く７社の若手採用担当者らが、学生の疑問に答えた。

　７社は、岡谷鋼機、東海テレビ放送、東邦ガス、トヨタ自動車、名古屋鉄道、三菱ＵＦＪ銀行と中日新聞社。学生は県内外の大学から１６０人が参加した。

　セミナーは２部制で、１部では各社の採用担当者が事業内容を説明。２部では企業ごとに分かれ、集まった学生に採用担当者らが対応した。学生たちは「仕事で最も大事にしていることは何か」「どういう人柄の学生を採用したいと思うか」「海外駐在はどうすればできるのか」などと、積極的に質問していた。

　トヨタの採用担当者（３１）は「学生と接する時間も多く、質問にも熱量を感じた。有意義な時間だった」と話した。

　業界研究のために参加したという愛知大３年生の女性（２１）は「若手の採用担当者から各社の雰囲気を知ることができた」と語った。