2023/12/14
豊田通商は、生理痛など女性の健康課題を人工知能(AI)やビッグデータといったテクノロジーで解決する「フェムテック」のスタートアップ企業、フローラ(京都市)と資本業務提携した。これまで主にオフィスワーカー向けに展開されてきたフェムテックを、トヨタ自動車グループの豊田通商とフローラが協力して、国内外の工場で働く女性の支援に拡大する。
フローラは京都大発のスタートアップで、オンライン診療や健康の自己点検、AIのチャット相談などができるアプリを運営。個人向けは約8万人、企業向けは約50社が利用している。
今回は豊田通商などから計約1億5千万円の資金を調達。女性が働きやすい職場づくりと生産性の向上につながるサービスを、国内に加え、工場で働く女性が多い東南アジアで展開する考えだ。既に豊田通商子会社のベトナムの工場で、生理痛などの体調不良と生産性の関連をデータ化する取り組みを進めている。
フローラのクレシェンコ・アンナ代表取締役は「オフィスに比べ、工場は生産性が可視化しやすくニーズがある」と話し、5年以内に世界で1万社の利用を目指す考えを示した。豊田通商の担当者は「女性の健康問題に着目した新たな現場改善のサービス構築に期待している」とコメントした。(立石智保)
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