県は、誰もが働きやすい職場づくりに取り組む企業をたたえる制度に基づき、二〇二二年度の知事表彰に五社を選んだ。

　特に優れたベストプラクティス賞は、井村屋グループ（津市）。介護や育児と業務を両立しやすい環境づくりが評価された。法定を大きく上回る介護休業の取得が可能で、独自の介護マニュアルを従業員に周知している。社内に託児所があり、女性管理職の数が年々増えている。

　次点のグッドプラクティス賞は、万協製薬（多気町）とウェルフェア三重（伊勢市）。万協製薬は、副業を許可し、若年者や障害者の雇用にも力を入れる。ウェルフェア三重は、週休三日制や夜勤専従など、生活様式に合わせた働き方を導入している。

　奨励賞は、光精工（桑名市）と若鈴（津市）。光精工は、テレワークやフレックスタイムを積極的に活用し、従業員のメンタルケアも重視する。若鈴は、試験対策講座を開き、従業員の資格取得を支えている。

　知事表彰は「みえの働き方改革推進企業」に二二年度登録した百五十八の法人から選ばれた。表彰式を二月に予定している。（豊田直也）