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【社会】同僚女性に生理痛 男性76%認識せず 民間調査「職場で支援を」

2022/06/07

 職場の同僚女性の生理痛について、男性の76%が「分からない」「生理痛はない」など、ほとんど認識していないことが、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの「正社員男女の健康意識に関する実態調査」で分かった。生理中は頭痛や腹痛、腰痛の症状が起こりやすい。三十代女性の88%が生理痛を感じ、うち5%は「耐えられないくらい痛い」と答えており、大きなギャップがあった。

 一方で五十~六十代男性の22%は、のぼせや精神的な落ち込みなど更年期症状を感じていて、調査の担当者は「男女を問わず、健康問題で苦しんでいる人がいると気付き、職場で支援を受けられる環境を整えることが大切だ」と指摘している。

 調査は昨年十一月、二十~六十代の正社員男女各千人を対象に、インターネットで実施。同僚の生理痛の頻度について知っているかどうか男性に尋ねたところ「分からない」が50%と最多で、次いで「生理痛はない」26%だった。女性の割合が多い職場でも傾向は変わらなかった。

 他方、女性に生理痛の頻度を問うと、二十~四十代の女性では、23~32%が「生理のたびにある」と回答。「ある時が多い」「時々ある」などを合わせると、75~88%は生理痛があるとしていた。

 また、更年期症状について、女性の五十代(28%)や六十代(20%)だけでなく、男性の五十代と六十代でも、ともに22%が症状を感じていた。