2021/04/23
松阪労働基準監督署は二十一日、二〇二一年に管内(松阪市、多気郡三町)で発生した労働災害状況のまとめを発表した。死者数は十年ぶりにゼロ。四日以上の休業が必要となった死傷者数は二百四十九人で二〇年より二十人減ったが、署が一八年から目標としている「二百四十人以下」は、四年連続で達成できなかった。
署によると、負傷者のうち、段差につまずいたり、ぬれた床で滑ったりする転倒事故に遭った人の数は、二〇年より七人多い六十九人で、全体の27・7%を占めた。また業種別では、運送業や小売業で減った一方、建設業と食品製造業は増加した。
署安全衛生課の内田憲課長は、「死傷者数が前年に比べて減った翌年は増加に転じることが多いので、油断せずに職場の事故防止を心掛けてほしい」と呼び掛けている。(奥村友基)
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