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【三重】みえ経済/女性目線で新ビジネスを ウェルミエコンテストウェブ開催

2022/03/17

茶肥料メーカー・服部さん共感賞

 県内の女性起業家たちによるビジネスコンテスト「ピッチコンテストWELMie(ウェルミエ)2021」が十一日、オンラインで開催された。福祉や農業、地域活性化など幅広い分野で活躍する女性たちが新たなビジネス案を発表し、参加した県内外の企業や視聴者に関心や協力を呼び掛けた。

 コンテストは、県が進めるスタートアップ支援の一環。女性ならではの視点を生かした新しいビジネス創出を後押ししようと、二〇二〇年度から開催。二一年度は十五人が応募し、二度の審査を経て六人がこの日の最終発表に臨んだ。

 視聴者から最多票を集めた「共感賞」には、茶農家向けの肥料メーカー「服部」(四日市市)の専務取締役服部直美さんが輝いた。静岡や宇治に比べ全国的な知名度が低い伊勢茶のPR案として、伊勢茶を発信する拠点を設けると提案。お茶入れ教室や個展などのイベントを開くことで、参加者による口コミが広まることを期待した。

 いなべ市の元地域おこし協力隊員の山崎基子さんは、市内に昨年オープンした、古民家を改装したイベントスペース「okudo(おくど)中村舎(なかむらや)」を紹介。コワーキングスペースや、昔の生活体験の場としてにぎわっているといい、「さまざまなイベントを通し人の輪が深まる場にしたい。社員研修などでぜひ利用してほしい」などとアピールした。

 コンテストは、発表を見た企業などが応援したい事業を選ぶ場でもある。今回は民間企業の担当者や個人など十七人が参加し、今後は発表者らとのコラボやテナント誘致などの連携を検討する。(尾林太郎)

伊勢茶の知名度アップに向けたビジネス案を披露する服部さん(画面左)
伊勢茶の知名度アップに向けたビジネス案を披露する服部さん(画面左)