2009/02/13
非正規雇用者の離職が止まらない現状を受けて、ハローワーク関(関市西本郷通)は12日から、これまで1人だった通訳を1人増員。日系2世のブラジル人女性、中岡・エリーザ・マキさん(39)が働き始めた。
ハローワーク関では3月末まで、水曜日以外の平日は通訳が常駐することになる。
中岡さんは約20年前に来日。日本語の能力を生かして、派遣会社などで働き、通訳として外国人労働者をサポートしてきた。
現在の雇用状況について、中岡さんは「とにかく悲しい。外国人労働者は、故郷を出て夢を持って家族で日本に来ている。簡単に帰国できない立場」と語り「仕事も一生懸命探しているので、日本で働くチャンスを何とか見つけてほしい。そのサポートをしたい」と強い思いを述べた。
ハローワーク関の外国人の相談件数は11月が19件、12月が34件、1月が110件と激増。11月の有効求人倍率は1・02、12月が0・85で、53カ月ぶりに1を割り込んでいる。
村井宜弘所長は「求人数は減り、求職者数は増えているため、1月の有効求人倍率も間違いなく下がってしまう。来年度の通訳の雇用も状況を見ながら考えたい」と話している。
(柴田久美子)
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