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【社会】大卒内定率83.0% 昨年12月1日時点

2022/01/15

 今春卒業予定で就職を希望する大学生の就職内定率は昨年十二月一日時点で前年同期比0・8ポイント増の83・0%だったことが、文部科学、厚生労働両省の調査で分かった。昨年十月時点に続き、前年より回復した。

 今後は新型コロナウイルスの「オミクロン株」の急拡大が企業の採用活動に影響する恐れがあり、両省は状況を注視する。

 文科省によると、新型コロナで打撃を受ける観光や宿泊業を除き、多くの企業が人手不足のため採用を活発化している。文科省は各大学に、学生に充実した求人情報を提供し、感染防止のために導入が進むオンライン面接の対策を指導するなどの支援策を求めている。

 国公私立大のうち六十二校を抽出して実施。文理別では文系が0・8ポイント増の82・1%、理系が1・3ポイント増の87・3%で、理系の方がやや伸び幅が大きかった。

 地域別で増加したのは関東86・7%(3・3ポイント増)、中部83・7%(3・5ポイント増)、九州82・0%(2・2ポイント増)。他の地域は落ち込み、北海道・東北78・1%(5・9ポイント減)、近畿82・4%(0・1ポイント減)、中国・四国75・4%(4・2ポイント減)となった。