ＪＲ東海は、同社初のハイブリッド車となる特急車両「ＨＣ８５系」を、七月一日に、ＪＲ高山線などの名古屋－高山間を走る特急「ひだ」としてデビューさせると発表した。引退予定の現特急の気動車「キハ８５系」の後継で、ＨＣは「ハイブリッド・カー」の頭文字。ディーゼルエンジンで動かす発電機とバッテリーの電力でモーターを回して走り、キハより二酸化炭素（ＣＯ２）排出量を約三割減らす。紀勢線などの特急「南紀」にも導入する計画。金子慎社長は「沿線自治体の皆さんと連携して、これまで以上に地元の魅力を発信し、鉄道を利用した観光、誘客に取り組む」と語った。

　また、東海道新幹線のビジネスパーソン向けサービス拡充として四月以降、最新鋭車両「Ｎ７００Ｓ」の一部に喫煙ルームを改造した「ビジネスブース」を、試験的に設けると発表。テーブル、椅子、コンセントを備える。