2021/11/19
報酬遅れや仕事変更
組織に属さないフリーランス労働者の39・7%が、報酬の支払い遅れや不払い、仕事の内容変更といったトラブルを一年以内に経験していたことが、連合の調査で分かった。立場の弱さが浮き彫りになった。
二十~五十九歳のフリーランスを本業として働く千人にインターネットで十月に調査。具体的な内容(複数回答)は「報酬支払いの遅延」と「一方的な仕事内容の変更」がいずれも29・5%で最多。「不当に低い報酬額の決定」「一方的な継続案件の打ち切り」が続いた。
トラブルを経験した人に対処方法を複数回答で聞くと「何もしなかった、できなかった」が31・2%に上った。トラブルが完全に解決していない人は半数を超えた。
資本金一千万円以下の事業者は、フリーランスとの取引に関し、報酬額などが記載された書面の交付が義務付けられていない。曖昧な契約で働く人もいる。主な取引先からの書面(メールを含む)に契約内容が明示されているか尋ねると「必ずある」は29・9%にとどまった。
連合の河野広宣総合組織局長は十八日、東京都内で記者会見し「連合としてもあらゆる角度から書面で契約されるよう働き掛けたい」と述べた。
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