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【社会】転職先 53%満足 厚労省調査

2021/11/09

 厚生労働省が八日に公表した二〇二〇年の「転職者実態調査」によると、一九年十月一日~二〇年九月三十日に新たな職場に移った人のうち、転職後の勤務先を「満足」「やや満足」とした割合の合計は計53・4%だった。「不満」「やや不満」の合計は計11・4%で、その差で表す「満足度指数」は四二・〇ポイントとなった。

 四三・〇ポイントだった一五年の調査からはほぼ横ばいの高水準で、同省の担当者は「働き方改革で労働条件が改善し、転職後のやりがいなどをうまく見つけられているのではないか」としている。ただ、男女別に見ると男性の四六・五ポイントに対し、女性は三五・九ポイントだった。項目別では仕事内容や労働時間、人間関係で、女性の方が男性より一〇ポイント超満足度が低かった。

 全体の76・6%を占める自己都合転職者に複数回答で理由を尋ねたところ「賃金以外の労働条件がよくない」が28・2%で最多。次いで「満足いく仕事内容ではない」26・0%、「賃金が低い」23・8%と続いた。

 調査は五人以上の従業員がいる約一万七千事業所とそこで働く一年以内の転職者約一万人を抽出した。