2021/11/02
名古屋伝統の「尾張仏具」に関心を持ってもらおうと、大学生を対象にしたインターンシップが一、二の両日の日程で、中区橘二の京屋伊助商店で始まった。主催する市の呼び掛けに応じた全国の四十九人から選ばれた五人が参加し、伝統の技を体験した。
この店は仏像や寺院仏具の製作と修復を手掛けている。学生たちは職人の指導で自身の手を題材にデッサンしたり、仏像の台座に使う模様を木材に彫ったりした。江戸時代から続く尾張仏具の歴史や職人の仕事の醍醐味(だいごみ)についても説明を受けた。
武蔵野美術大(東京都)四年の越前谷(えちぜんや)さんは「木を彫ることが好き。歴史のある伝統文化に生かせればうれしい」とやりがいを感じた様子。
店の代表社員小室武史さんは「初めての試みだが、多くの応募があったと聞いて驚いた。若い人が職人の仕事に興味を持ってくれてありがたい」と話した。(渡辺紗希)
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