愛知労働局は、年次有給休暇（年休）の取得促進を呼び掛けるポスターを作り、県内の労働基準監督署などで掲示している。二〇一九年の改正労働基準法の施行で年五日の年休取得が義務付けられており、担当者は「年休を活用して家族と過ごしたり、地域を満喫したりして新しい働き方を始めてほしい」と話している。

　ポスターは、年休の仕組みや職場の実態に応じた年休取得の方法などを説明。コロナ禍におけるリフレッシュ法として、県内観光を提案し、犬山城（犬山市）や香嵐渓（豊田市）、ひつまぶしなどの名所や名物を写真で紹介している。

　ポスター三百枚のほか、Ａ４大のリーフレット一万五千枚も制作。希望者には愛知労働局雇用環境・均等部で配布する。

　労働局によると、二〇年度の県内企業の年休平均取得率は６１・６％で、全国平均の５６・３％を上回った。政府は二五年までに平均取得率を７０％にする目標を掲げている。　（浅井俊典）