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【経済】8月失業率 横ばい2.8% 非正規雇用 10万人減

2021/10/02

総務省は一日、八月の完全失業率(季節調整値)は、前月と同じ2・8%で横ばいだったと発表した。新型コロナウイルスの緊急事態宣言発令地域が拡大した影響で宿泊・飲食サービス業の就業者数が減少した一方、ワクチン接種により医療・福祉などで働く人が増加した。厚生労働省によると、有効求人倍率(同)は前月比〇・〇一ポイント低下し一・一四倍で、四カ月ぶりに悪化した。

 宿泊・飲食サービス業の就業者は三百六十六万人。前年同月比で二十五万人減り、主要な産業別では減少数が最も大きかった。

 就業者数は六千六百九十三万人で前年同月比で十七万人増えたものの、パートやアルバイトなど非正規労働者に限ると十万人減の二千六十万人となった。非正規労働者の割合が高い宿泊や飲食、娯楽業などが打撃を受けたためだ。

 完全失業者数は同十三万人減の百九十三万人。内訳は男性が一万人減の百十七万人、女性は十二万人減の七十六万人だった。

 都道府県別の有効求人倍率は、最も高い福井県が一・八五倍。最も低いのは沖縄県の〇・七二倍だった。倍率が一を下回ったのは沖縄のほか、埼玉、千葉、神奈川、滋賀、兵庫の計六県。