2021/09/01
厚生労働省が31日公表した2020年の雇用動向調査によると、新型コロナウイルス感染を恐れて働くことをやめた人や失業した人が増え、9年ぶりに離職者が入職者を上回った。年間の離職者は727万2100人で、入職者は710万3400人。転職者は469万2600人で、入職者の3分の2を占めた。
退職や解雇で仕事を辞めた労働者の割合を示す「離職率」は前年比1.4ポイント減の14.2%だった。就職や転職して仕事に就いた人の割合である「入職率」は2.8ポイント減の13.9%。
入職率と離職率を合計した「延べ労働移動率」は28.1%で、1996年の27.6%以来の低水準となった。
産業別に動向を見ると、新型コロナで打撃を受けた生活サービス・娯楽業が2.6ポイント、飲食・宿泊業が0.6ポイントの離職超過にそれぞれ転じた。一方、デジタル化の推進で人手不足が続く情報通信業では5.4ポイントと大幅な入職超過だった。従業員5人以上の約1万5000事業所を調べ、6割から有効回答を得た。
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