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【愛知】労災死傷7461人過去10年最多 20年、愛知労働局

2021/07/14

24%が高年齢労働者

 仕事中の事故などで二〇二〇年の一年間に県内で労働災害として報告された死傷者数は七千四百六十一人で、前年に比べて四百七十五人増えたことが、愛知労働局のまとめで分かった。このうち亡くなった人は五十人で、死者数が五十人を上回るのは一四年以来となる。 (浅井俊典)

 ◇ ◇ ◇

 労災の死傷者数としては過去十年で最多。六十歳以上の高年齢労働者が千八百六十一人で全体の・9%を占めており、労働局の担当者は「高年齢労働者の死傷者増が、全体の増加の一因となっている」と話している。

 労災の発生状況を業種別にみると、最多が「製造業」の千八百八十九人。小売業など「商業」の千百四十五人、「陸上貨物運送業」千七十八人、社会福祉施設や病院などの「保健衛生業」八百四十七人、「建設業」七百二十三人などと続いた。

 事故が起きた状況別では「転倒」が千六百四十八人で最も多く、「墜落・転落」が千百七十二人、機械などへの「はさまれ・巻き込まれ」が九百九人だった。

 このうち死亡事例では、「墜落・転落」が十一人、「はさまれ・巻き込まれ」が九人、「交通事故」が六人などだった。

 外国人労働者の死傷者数は五百八十一人で、前年より五十三人増加した。建設業や製造業に就く外国人の負傷が目立った。国籍ではブラジルが百五十七人で最多。次いでベトナム百十三人、フィリピン八十六人、中国七十七人、ペルー三十人などだった。