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【愛知】有効求人倍率 5月は1.16倍に

2021/06/30

2カ月連続上昇

 愛知労働局が二十九日に発表した県内の五月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月を〇・〇四ポイント上回って一・一六倍となり、二カ月連続で上昇した。労働局は雇用情勢の基調判断を「より一層注意する必要がある」から「引き続き注意する必要がある」へ三年五カ月ぶりに上方修正した。

 伊藤正史局長は記者会見で「新型コロナウイルスの緊急事態宣言からまん延防止等重点措置への移行などで、今後については不透明な部分がある。雇用面でも格差が広がる『K字形』の動きが見られ、留意する必要がある」と述べた。

 新たにハローワークで受け付けた求職者と求人数の比率を表す五月の新規求人倍率(季節調整値)は、前月比〇・三一ポイント上昇し、二・四〇倍となった。

 新規求人数を前年同月と比較すると、県内全体では6・9%上昇した。業種別では、自動車関連の海外需要が伸びた輸送用機械器具製造業が119・9%増、コンビニ向け容器やテークアウト需要が高まったプラスチック製品製造業が120・0%増。宿泊業も、夏の行楽シーズンに供えた求人などで116・4%増だった。一方、飲食サービス業は14・6%減、情報通信業が11・8%減となった。