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【経済】就活生の7割 コロナで影響 OKB総研

2021/05/29

 大垣共立銀行(OKB、岐阜県大垣市)のシンクタンク、OKB総研が愛知、岐阜、三重、滋賀県の企業の今年の新入社員に実施した調査によると、就職活動の際、七割が新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けていた。志望企業が採用を中止したり、説明会や会社見学が中止になったりするケースがあったという。

 「就職活動において新型コロナの影響を受けたか」の質問に、25・6%が「とても受けた」、45・1%が「やや受けた」と答え、合わせて七割を超えた。自由記述のコメントに採用中止や採用枠の減があったとの声が集まった。感染対策で多くの企業が実施したオンライン面接については「時間短縮につながった」「実際に会うより話しやすい」といった前向きなとらえ方と、「表情が分からない」などとデメリットを感じたとする意見の両方があった。

 希望業種、職種、勤務地の選択への影響も聞いた。業種と職種でほぼ半数、勤務地でも四割強の人が影響を「受けた」とした。「国際系の業種は厳しかった」「大阪等も選択肢にあったが、コロナを警戒して外した」などの声があった。

 恒例の「理想の上司」を聞く調査では、タレントの明石家さんまさんが5・3%の支持を集め、一位だった。「明るく、時に厳しく物事を教えてくれそう」などと評価された。二位はアナウンサー水卜麻美さん、三位はタレント内村光良さんと俳優の天海祐希さんだった。調査は、OKB主催の新入社員研修を受講した六百三十五人に聞き、二百七十七人から有効回答を得た。(中野祐紀)