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【福井】ライフサポートセンター福井開設1年 労働者の相談463件

2008/08/19

【時間延長体制拡充へ】
 労働者の生活全般に関する無料相談所「ライフサポートセンター福井」が開設して一年。この間に寄せられた相談は四百六十三件に上り、労働問題だけでなく多重債務、暮らしや人生の悩みなど内容は多種多様。同センターは予想以上の件数に、相談時間の延長など相談体制の拡充を図りたいとしている。 (北原愛)

【金銭・財産関係トップ】
 同センターは、県労働者福祉協議会(会長・馬場修一連合福井会長)が、福井市問屋町一丁目のユニオンプラザ福井内に設置。男性相談員三人が常駐し、来所や電話での相談を受け付けている。


 相談の内訳は「金銭・財産関係」が41・9%の百九十四件とトップで、このうち多重債務問題が約八割を占めた。嫁姑(しゅうとめ)問題や交通事故の示談などの「暮らし全般」が百三十七件(29・6%)、残業代がもらえないなどの「労働相談」が八十六件(18・6%)と続く。センターの特徴は弁護士や司法書士らとのネットワーク。債務整理のため三十四件を司法書士に、法的知識が必要な相続相談など十五件をセンターの顧問弁護士にそれぞれ取り次いだ。

 労働相談の約七割に当たる五十八件が非正規労働者からで、多重債務相談の大半は収入減による生活苦が原因という。センターでは「相談の背景には雇用の悪化や労働格差など根深い問題があり、相談者は氷山の一角」と分析。早見幸夫所長は「女性相談員の参加や土・日曜など受付時間の延長などを検討したい」と話している。

 相談の受け付けは土、日曜日と祝日を除く午前九時から午後五時までに同センター=フリーダイヤル(0120)629417=へ。