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【愛知】ビジネスいいね!!/病気のときも 安心託児 安城にルーム開設

2021/03/17

看護師、保育士ら 診断書なしで対応

 病気の子どもらを預かる託児ルーム「あじさい園(ぐみ)」が2020年12月、安城市篠目町にオープンした。碧南市の小児科医院で勤務経験のある看護師伊藤沙保代表(38)は「働きながら子育てをしているお母さんたちの手助けをしたい」と意気込む。(四方さつき)

 伊藤さんは、子どもの急病でも「仕事を急に休めない」「預け先がない」と困る母親を多く見てきた。安城市でも病気や体調不良の子どもを預かる施設は極めて少なく、預けるには診断書が必要になるなど利用しにくい状況もあり、「看護師経験を生かし、病気のときにも安心して預けられる場所を作りたい」と開業を決めた。

 スタッフは看護師や保育士、元小学校教員ら七人。子どもたちが過ごすスペース約五十平方メートルは、年齢や病気の種類によって、カーテンで仕切って居場所を分ける。対象は三~十歳。一時預かりの対応は午前七時~翌日午前三時ごろ(応相談)。利用料は午後七時までが一時間千円、七時以降は二千円。医師の診断書は不要。病気以外の子も対象にした午後七時以降の夜間月決めコースもある。登録料は事前登録の場合は三千円、当日は五千円(いずれも消費税込み)。

 四月中旬まで、登録料なしで一時預かりを受け付ける「春のお母さん救済キャンペーン」を実施している。対象は一歳から。預かり時間は午前九時~午後六時の三時間以内で、利用料は一時間五百円。伊藤さんは「病気の子どもが安心していられる居場所であると同時に、お母さんが笑顔でいられるように支援していきたい」と話す。(問)あじさい園=090(1755)4152

子どもたちを受け入れる準備をする伊藤代表(中)ら=安城市篠目町で
子どもたちを受け入れる準備をする伊藤代表(中)ら=安城市篠目町で