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【愛知】働く喜び 中学生が学ぶ

2020/12/22

丸の内中 修学旅行代替 講話聞き観劇

 新型コロナウイルスの感染拡大で修学旅行を中止した中区の丸の内中三年生が十八日、ホテルで職業講話を聞き、劇団四季のディズニーミュージカル「ライオンキング」を鑑賞する代替行事に参加した。

 三年生三十六人は、中区の名古屋クラウンホテルを訪れ、劇団四季の職員から見どころの紹介を受けた。同校の卒業生で名古屋営業部の笠井瑠那さんからは、子どものころから好きだったミュージカルに関わる仕事を選んだいきさつなどを聞き、生徒たちは熱心にメモを取っていた。

 続いて、同じく卒業生で、みそ醸造会社ナカモ(清須市)の杉本達哉社長が、地元の食文化から着想した調理みそ「つけてみそかけてみそ」の商品開発とネーミングの秘話を披露。ほか、同ホテルのフロントマネジャー水谷吉秀さん、一級建築士で久田屋建築研究所(中区)の岩田剛彦さんと、同ホテル社長の堀場克司さんが順に登壇し、これからの社会で働く上で必要な力や仕事のやりがいを伝えた。

 イベントを企画した堀場社長は「コロナでホテル業は苦境だが、働く喜びを若い人たちに伝えられ、意義を再認識した。中学校生活の思い出になればうれしい」と笑顔を見せた。一行は昼食を挟み、中村区名駅南の名古屋四季劇場へ移動し、観劇を楽しんだ。(福沢英里)

みそ醸造会社「ナカモ」の杉本社長から商品開発の秘話を聞く丸の内中の生徒ら=中区の名古屋クラウンホテルで
みそ醸造会社「ナカモ」の杉本社長から商品開発の秘話を聞く丸の内中の生徒ら=中区の名古屋クラウンホテルで