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【長野】高校生、ヘルパーに関心 講座に倍近い受講希望

2009/02/08

 諏訪地域で老人ホームなどを運営する社会福祉法人聖母の会(諏訪市)の高校生向けヘルパー2級養成講座は7日、同市内で始まった。定員の倍近い受講希望があり、同会は「予想以上の反響。景気悪化の中で、資格取得の好機ととらえる親や生徒もいる」とみている。

 講座は、人手不足の介護現場に関心を高めてもらおうと、初めて企画。授業のない土曜日のカリキュラム、一般より割安な受講料と高校生向けの好条件を設け、諏訪地域の岡谷東、諏訪実業、下諏訪向陽の3校から受講生を募った。

 定員15人に対し、応募は1、2年生の27人。急きょ、定員枠を1人増やし、残りの生徒11人は次回講座に回ってもらった。

 受講する岡谷東2年の工藤果凡(かほ)さん(17)は「親の勧め。福祉方面へ進むかは分からないけど、資格は取りたい」と意欲的。聖母の会は「先々の就職活動を考え、親が勧めているケースが多そう」という。

 JR上諏訪駅前のスワプラザで開いた開講式で鈴木丈史理事長は「ヘルパーは助ける人。みんなに喜ばれる介護の扉を開けよう」と呼び掛けた。生徒は7月まで、資格認定に必要な130時間の講義と実習を受ける。

 (福沢幸光)

女子高校生16人が参加して始まったヘルパー養成講座=諏訪市のスワプラザで
女子高校生16人が参加して始まったヘルパー養成講座=諏訪市のスワプラザで