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【愛知】就活生とSDGs企業つなぐ

2020/12/18

半田で来年2月 日福大生らイベントへ準備

 日本福祉大東海キャンパス(東海市)の学生三人が、マッチング式就活イベント「SDGs×就活~未来にやさしい企業にあいにいこう~」の準備を進めている。SDGs(持続可能な開発目標)に関心がある学生と、SDGsに取り組む企業を対象とした企画で、来年二月に半田市で開催予定。三人は「自分たちの学びを生かしつつ新たに学び、今後就活する身として企業を知る機会になれば」と話す。(高田みのり)

 ◇ ◇ ◇

 メンバーは同大国際福祉開発学部で学ぶ鳥居さん(20)、坂本さん(21)、竹内さん(21)でいずれも三年生。大学では千頭聡教授のゼミに所属し、持続可能な環境共生型社会をテーマに学んできた。

 発端は八月下旬。千頭教授の知人で一般社団法人SDGs designの代表理事を務め、今回の仕掛け人でもある曽根香奈子さん(38)=半田市=が、教授を通じて学生メンバーを募った。すでに金沢や福岡では学生主体で同様の就活イベントが開かれており、曽根さんも「自分の地元で」との気持ちを抱いたという。この呼び掛けに三人が手を挙げた。

 具体的な内容は全て自分たちで考案。例えば初対面同士の緊張を解きほぐす「アイスブレイク」で就活生と企業が一緒に心理テストや適性診断に臨むほか、雑談を楽しむ「ホットタイム」を設ける。「お互いのことをより知るため」と坂本さん。鳥居さんも「先輩から聞いた『こんな就活が良かった』を取り入れた」という。

 曽根さんの知人で、チラシ製作などを助けるデザイナー岩田真友紀さん(39)は「三人はどんどん意見を出してくれ、未来の明るさを感じる」。行政からも半田市がサポートし、広報などで周知を図るという。

 準備は現在、当日の役割分担などを話し合う段階。竹内さんは「準備は進んでいるだろうか、という焦りもあったがここまで来た。企業と就活生のマッチだけでなく、それぞれの横のつながりを生み、自分たちの経験にもなれば」と願う。曽根さんも「持続可能な企業とは地域に根付く企業。必然的に雇用や税収を生み出し、街も活性化する。三人の自信を育てるだけでなく、ひいては循環型社会をつくる一端になれば」と話した。

話し合いに臨む鳥居さん(左から2人目)、坂本さん(同3人目)、竹内さん(右端)と、岩田さん(右から2人目)ら支える大人たち=半田市広小路町で
話し合いに臨む鳥居さん(左から2人目)、坂本さん(同3人目)、竹内さん(右端)と、岩田さん(右から2人目)ら支える大人たち=半田市広小路町で