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【地域経済】オンライン会議で需要増「男の化粧」リモート映え

2020/11/27

名古屋・高島屋が動画「手軽にはっきりした顔立ち」

 名古屋・名駅の高島屋ゲートタワーモールが、男性向けの化粧品「メンズコスメ」の提案に力を入れている。新型コロナウイルス禍によるオンライン会議の増加で、顔の画面映りを意識する男性が増えているといい、12月1日まで期間限定ショップが登場するほか、男性社員が化粧をする動画を会員制交流サイト(SNS)で配信した。(中山梓)

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 25日にゲートタワーモールの公式インスタグラムで生配信した動画は、オンライン会議がテーマ。12月1日まで期間限定で出店しているメンズコスメブランド「FIVEISM×THREE(ファイブイズムバイスリー)」の商品を使い、ジェイアール東海高島屋モール事業部の川合佑樹さん(37)がモデルとなって、画面上の顔が「疲れて見える」「眠そうに見える」といった悩みを解消するメークを実演する様子を紹介した。

 ファンデーションを塗り、コンシーラーで目の下のクマやシミを隠し、眉毛を描き加える。ぱっと見では化粧をしているようには見えないが、化粧前と比べれば明るくはっきりとした印象に。モデル役の川合さんは「普段、化粧はしないけれど、こんな手軽にできるんですね。はっきりした顔立ちになっていい」と話した。

 富士経済(東京)によると、メンズコスメ市場は2019年に1199億円で、8年連続で伸びている。タワーモールによると、今年は新型コロナの影響で五月ごろからメンズコスメを求める人が増えたという。

 化粧品を購入することに抵抗感がある男性もいるため、モール内で化粧品を扱う各店舗は男性にもおすすめの商品を紹介する店内広告を掲示し、手に取りやすいように工夫する。担当者は「コスメというとハードルは上がるかもしれないが、ビジネスにおける『お手入れ』の一つとして提案していきたい」と話した

男性向け化粧品の実演でモデルを務める川合佑樹さん=名古屋・名駅の高島屋ゲートタワーモールで
男性向け化粧品の実演でモデルを務める川合佑樹さん=名古屋・名駅の高島屋ゲートタワーモールで