2020/11/16
県は、女性に管理職の魅力を紹介する冊子「おもしろがって、楽しもう 自分らしい管理職へ!」を作成した。実際に管理職として活躍する女性の事例を示すことで、家庭との両立が難しいといった負のイメージを抱きがちな管理職に対する不安を払拭(ふっしょく)し、キャリアプランを描きやすくする。 (戸川祐馬)
冊子はB5判、34ページで、メインは県内の金融業や小売業、製造業などで働く管理職の女性八人の特集。経歴や一日の流れのほかに、その仕事を選んだ理由や管理職を打診されたときの気持ちなどを1人2ページずつにまとめた。
2017年の調査で県内の女性管理職比率は13・5%と全国34位だった。比率20%の目標を掲げる県は昨年、県内の中小企業で働く女性にヒアリングを実施。管理職に対して消極的なイメージを抱く人が多い一方で、管理職になった人からはやりがいも聞かれた。
県はこれを受けて、やりがいや魅力を伝えるため、周りに女性管理職がいなくてもイメージできるよう冊子で紹介することにした。県男女共同参画推進課の担当者は「立ち止まってキャリアを考えるきっかけにしてもらえたら」と話す。
1万2千冊を作成し、県の委嘱で取引先などに女性活躍の取り組みを促す企業「あいち女性の活躍プロモーションリーダー」143社・団体を通じて配布する。希望者には同課からも送る。
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