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【愛知】オンラインでインターン 学生と対話 ランチ会も

2020/09/25

豊田合成

 新型コロナウイルスの感染拡大が企業の採用活動にも影響を及ぼす中、トヨタ自動車グループの内外装品メーカー、豊田合成が、インターンシップ(就業体験)に代わる取り組みとして、ビデオ会議システムを使って学生と技術者らの対話、交流を進めている。エアバッグなど主力製品を現場の技術者がカメラに写しながら紹介し、ものづくりの醍醐味(だいごみ)を伝えている。

 例年のインターンは工場見学などもあるが、今年は全てオンライン形式に変更した。八月下旬から今月末にかけ、約二百人の参加者を四班に分け、計五日間のプログラムを組んで人事担当者による就職相談や各部門の業務紹介を実施した。昼食を各自用意してもらい、「オンラインランチ会」で働き方や自動車産業の未来について率直に意見交換する時間も用意した。

 新型コロナの完全な収束が見通せない中、同社は面接や内定式といった来春以降に向けた採用活動を当面全てオンライン形式にすると決めている。人事部で採用を担当する鈴木健仁さんは「製造業では現場の仕事を実感してもらうことが重要。試行錯誤が続くが、今回のアンケートなどを通じてよりよい方法を探りたい」と話す。

ビデオ会議システムで製造現場の仕事を学生に伝える豊田合成の技術者ら(一部画像処理)=愛知県稲沢市で、同社提供
ビデオ会議システムで製造現場の仕事を学生に伝える豊田合成の技術者ら(一部画像処理)=愛知県稲沢市で、同社提供