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【三重】高卒の求人倍率低下 7月末

2020/09/11

前年比0.5ポイント減の1.81倍

 三重労働局は7日、来春に卒業を予定する県内の高校新卒者の求人倍率が、7月末時点で1.81倍となり、前年同期を0.50ポイント下回ったと発表した。新型コロナウイルスの影響で、求人を見合わせる事業者が増えているとみられる。

 学校や職業安定所を通じて就職を希望する生徒は、3887人で前年同期比2・8%減少。これに対し、求人数は7017人と23・9%の大幅減となり、倍率を押し下げた。主要な産業では製造業の減少が目立ち、28・6%減の2726人だった。

 労働局によると、近年の深刻な人手不足から、高卒者の求人倍率は増加傾向にある。昨年は2.31倍と統計を取り始めた1999年以降で最高だった。

 労働局の担当者は「コロナで先行きが不透明な状況で、求人を見合わせたり、減らしたりする企業が増えている」と分析。臨時休校の影響で、全国的に就職選考のスタートが遅れているとの楽観的な観測もあるが、労働局では若者の就職機会が奪われないよう積極的な採用を呼び掛けている。(斎藤雄介)