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【愛知】コロナ失職者向け就職面接会 名古屋 県が初開催

2020/09/04

16人参加 

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う雇用情勢の悪化を踏まえ、県は二日、仕事を失った人らと求人企業による初の就職面接会を名古屋・名駅のウインクあいちで開き、求職者十六人が参加した。

 プラスチック製品会社の説明を聞いた名古屋市内の男性(44)は七月下旬に突然、食品パッケージ製造会社から「業績不振」を理由に解雇されたという。その後、六社の求人に応募したが、面接までたどり着けたのは二社にとどまり、就職には至らなかった。「慣れた職種にこだわりたいが、求人は少ない。かといって実際に何ができるのか不安」と漏らした。

 県内の七月の有効求人倍率(季節調整値)は一・〇七倍と一九六三(昭和三十八)年の統計開始以降初めて全国平均を下回った。一方、保安や建設、介護関連は五~七倍台と比較的高く、面接会でもこうした業種のブースには空席が目立った。参加した建設会社の担当者は「中小の建設業はコロナ禍を経た今も慢性的な人材不足と高齢化が続いている」と話していた。

 県は来年二月までに計十五カ所で同様の面接会を計画。九月十四日には豊橋商工会議所、同三十日には刈谷市産業振興センターである。(赤川肇)