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【三重】労働問題 通訳同席で丁寧に 津で社労士ら緊急専門相談会

2020/07/06

 県が設置しているみえ外国人相談サポートセンター「MieCo(みえこ)」(津市羽所町)で五日、新型コロナウイルス感染症による生活困窮や労働問題に対応するため、社会保険労務士ら専門家による緊急専門相談会があった。

 みえこでは、四月から専門家による相談会を開いている。この日は事前予約が九件あり、「経営しているレストランの客が減っており、支援制度を教えてほしい」「派遣社員で産休に入ったが、出産手当はもらえるのか」といった相談があった。社会保険労務士、弁護士、社会福祉士が電話で応じ、同席した通訳がスペイン語やポルトガル語に訳した。

 県によると、みえこでは平日の通常相談も含め、二月末から今月三日までに新型コロナに関する相談が百七十九件あった。感染が拡大した四月ごろは症状に関する相談が急増。最近は十万円の特別定額給付金の申請方法など、支援制度の手続きに関する問い合わせが最も多いという。

 緊急専門相談会は九月まで第一、第三日曜に実施する。十一言語で対応し、相談は無料。事前予約は、専用電話=080(3300)8077=まで。(熊崎未奈)

中央に置いたスマートフォンのスピーカー機能で相談内容を聞き取る社会保険労務士(左)とスペイン語の通訳=津市羽所町のアスト津で
中央に置いたスマートフォンのスピーカー機能で相談内容を聞き取る社会保険労務士(左)とスペイン語の通訳=津市羽所町のアスト津で