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【社会】氷河期世代 450人超採用 国家公務員 3年間で、政府が方針

2020/06/30

 政府は29日、バブル崩壊後に就職難だった30代半ばから40代半ばの「就職氷河期世代」に関し、2020~22年度に毎年度150人以上、3年間で計450人以上を国家公務員として中途採用する方針を明らかにした。この日開かれた氷河期世代を支援する有識者らの会議で示された。人事院が統一採用試験を実施する。

 就職氷河期世代の採用を巡っては、統一試験とは別に昨年度実施した試験で内閣府が4人、厚生労働省が16人を採用した。

 政府は、今後3年間で氷河期世代の正規雇用を30万人増やす計画を掲げているが、新型コロナウイルスの感染拡大で労働者の解雇や雇い止めが相次ぎ、雇用情勢は厳しくなっている。

 会議後に記者会見した西村康稔全世代型社会保障改革担当相は「(この方針は)堅持したい。今の状況は大変だが、後戻りさせることなく関係者と連携して取り組みたい」と強調した。

 政府は、氷河期世代を支援するための専用のウェブサイトを今後、開設する。