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【愛知】医療を志す生徒に外部の講師が授業 一宮北高が開始

2020/06/18

 医療の仕事を目指す生徒に医学の基礎を学んでもらおうと、一宮市笹野の一宮北高校で9日、年間を通して外部の医師を講師に招く授業が始まった。

 同校普通科福祉実践コースの3年生14人が受講。同コースの半数近くが毎年看護師などを目指し医療系の学校に進学するため、本年度「こころとからだの理解」という科目を新設した。現場の医師の目線で専門的内容を学んでもらおうと、同市今伊勢町宮後の「すぎやま内科クリニック」の杉山正洋医師(47)を講師に招いた。32回の授業のうち、14回を担当する。

 初回は、脳や神経、関節などの仕組みを学習。杉山さんは「白筋は瞬発力に優れているため、陸上の短距離選手はこの筋肉を鍛えている」などと具体例を織り交ぜながら解説した。

 理学療法士を目指す岡田真奈さん(17)は「例え話が分かりやすく、現場の雰囲気が目に浮かんで新鮮でした」と話した。杉山さんは「自分の高校時代は身近に医療を感じる機会がなかった。開業医として現場の声を伝えたい」と意気込んでいる。

生徒と一緒に関節の動かし方を実践する杉山さん=一宮市笹野の一宮北高で
生徒と一緒に関節の動かし方を実践する杉山さん=一宮市笹野の一宮北高で