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【社会】「危機克服へ団結」 メーデー動画配信 全労連系 集会は中止

2020/05/02

 全労連系の第91回中央メーデーが1日、開かれた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、例年東京・代々木公園で開いている集会を中止し、式典の様子を動画配信サイトで公開した。全労連の小田川義和議長は「労働者の団結と連帯でコロナ危機を克服し、来年のメーデーにつなげよう」と訴えた。全国労働組合連絡協議会(全労協)は同日、規模を縮小し都内で集会を行った。

 式典は事前に東京都文京区の全労連会館で収録。小田川議長らが出演、傘下労組の代表者らもビデオメッセージで決意表明を寄せた。小田川議長は映像を通じて「感染しても医療にたどり着けない人や仕事と住まいを失う労働者がいるのは、社会保障の改悪や雇用破壊を推し進めた政治に原因がある」と指摘。暮らしと雇用を守るための政策転換や制度拡充を政府に求めた。

 全労協は都内の会議室で集会を開催。150人規模の会場で来場者を約50人に絞った。渡辺洋議長は「ウイルスを口実にした解雇や差別を一切許さないため、団結してがんばろう」と訴え、参加者と拳を突き上げた。連合は2月29日に動画配信形式で開催している。