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【三重】求人倍率、8カ月連続減 3月、宿泊・飲食業が大幅マイナス

2020/04/30

 三重労働局が28日発表した3月の県内の有効求人倍率は1・34倍と、前月を0・05ポイント下回り、8カ月連続で減少した。新型コロナウイルス感染症の影響が強まり、宿泊・飲食業や労働者派遣業で求人の落ち込みが大きかった。

 雇用情勢については3カ月連続で「改善の動きが弱まっている」との判断を据え置いた。

 有効求人数は前年同月から17・9%減少した一方、求職者数は4・4%増加した。事業主の都合による離職者が増えた。

 産業別の新規求人数では、宿泊・飲食サービス業が41・0%の減少。職業紹介・労働者派遣業は66・9%減少と大幅に落ち込んだ。これまでは米中貿易摩擦から製造業を中心に求人数が減っていたが、3月は感染症の影響が色濃く出た。

 労働局は「4月に入り、休業手当などの相談が急増している。求人を控える動きもあり、引き続き注視したい」としている。

 (熊崎未奈)