北区１００人が職業紹介ネットで回答公開

　北区は休校中の子どもたちに将来の職業について考えてもらおうと、さまざまな職業の市民ら１００人に仕事の内容ややりがいなどを尋ねたアンケートを区役所のホームページで公開した。警察官や消防士、医師などのほか、河村たかし市長やドラゴンズのマスコット「ドアラ」も登場。区の担当者は「いろいろな職業を広く知ってもらい、その職業について調べるきっかけにしてほしい」と話している。　（清水裕介）

　アンケートは２０１８年、区が中学生向けに作成。Ａ４判の冊子百部程度を作り、職業の啓発イベントで渡したり、各中学校に配布したりした。今回、新型コロナウイルス感染症の拡大防止で小中学校などが休校になったことを受け、区職員が「学校が休みの時間を生かして、より多くの人に将来のことを考えてもらおう」とホームページでの公開を発案。１２日から区役所のホームページに掲載した。

　アンケートでは「仕事の内容は？」「どうしたらこの職業に就けますか？」「この職業に就こうと思ったきっかけは？」といった８種類の質問のほか、勤務日のスケジュールがひと目で分かる円グラフも掲載している。

　アンケートの回答は職業によって多種多様。たとえば「仕事をしていて楽しい時は？」の問いに東山動物園の飼育員は「動物たちが生き生きとした表情を見せてくれた時」と答え、劇団四季の舞台俳優は「お客さまからいただく拍手や笑顔を見た時」と記した。河村市長は「夜のイッパイ（一杯）」とユーモアを交えて回答した。

　アンケートは区役所ホームページの「北区からのお知らせ」から見ることができる。区地域力推進室＝０５２（９１７）６４３３