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【愛知】就職氷河期世代が交流 東京以外初 名古屋で昼食囲む

2020/02/17

 バブル崩壊後の就職難に直面した就職氷河期世代の立場を考える交流イベント「ロスジェネ食堂」が16日、名古屋市天白区の徳林寺であり、当事者や問題に関心のある人ら30人が集まった。

 1月に発足した「就職氷河期世代当事者全国ネットワーク」(増山麗奈代表)が当事者の交流を促そうと、東京以外では初めて企画した。インターネットなどの告知で集まった参加者は昼食のおでんを味わいつつ、自身が直面した経験や支援の在り方を語り合った。

 静岡県富士市から参加した男性会社員(47)は、大卒時に就職活動がうまくいかず10回以上の転職を繰り返してきた。「今は正規の職に就いているとはいえ低収入が続き、毎週のように転職サイトを見たりハローワークに通ったりしている。交流の機会はなかなかないのでいいこと」と語った。

 同ネットは地方ごとの組織化も目指している。事務局の小島鉄也さん(44)=豊川市=は「氷河期世代の民間採用はまだ足りない。この世代に目を向け、採用枠を広げてほしい」と願った。(河北彬光)

「ロスジェネ食堂」で交流する参加者ら=名古屋市天白区の徳林寺で
「ロスジェネ食堂」で交流する参加者ら=名古屋市天白区の徳林寺で