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【愛知】女性活躍 環境づくりを 豊田でシンポ、700人

2020/01/30

 労働力不足が深刻化する中、女性の就業について考える「愛知女性活躍推進シンポジウム」(中日新聞社後援)が日29、豊田市のスカイホール豊田で開かれ、約700人が参加した。

 愛知労働局などが主催し、県の青山桂子副知事が県内の現状について報告した。育児などで30代前後の女性の就業率が下がる「M字カーブ」の傾向が強いことや、「女性は子どもができたら仕事を辞め、大きくなったら再び職業を持つ方が良い」と考える割合が全国平均より高いことを指摘した。

 基調講演では、働き方改革に関するコンサルティングを行う「ワーク・ライフバランス」(東京)の小室淑恵社長が登壇。日本は1990年代半ば以降、労働力人口より高齢者世代が多くなる「人口オーナス期」に入っていることを踏まえ「男性が長時間働くという均一性の高い職場から、男女とも効率よく働き、多様な人が活躍できる環境に転換させなければいけない」と訴えた。(生津千里)

男女ともに効率よく働ける環境づくりの必要性について話す小室社長=豊田市のスカイホール豊田で
男女ともに効率よく働ける環境づくりの必要性について話す小室社長=豊田市のスカイホール豊田で