2020/01/17
県東三河総局などは今年の成人式に合わせ、地域の魅力を伝える「東三河県庁新聞」を初めて作成し、東三河地域の八市町村で新成人に計7000部配った。県人口は毎年1万人超増え続けているが、この地域では反対に減少しており、若者の地元定着やUターン就職につなげたい考えだ。
同局によると、東三河では2008年の約77万3000人をピークに、県内では先行して人口が減り始めた。減少の要因の一つは転出による社会減で、18年は1363人の転出超過だった。とりわけ、就職を機に20代前半の若者たちが地域を去るケースが目立っているという。こうした人口減少に歯止めを掛けたいと、成人式での新聞発行を考案した。
縦54センチ、横40センチのブランケット版で、表面では、東三河八市町村を一つの県とみなして全国の都道府県と比較。「豊かな自然が魅力の1つ。日照時間は全国2番目の長さ」、「自動車産業を中心に産業が集積し、人口1人当たりの製造品出荷額は全国でトップクラス」などと経済指標やデータを取り入れながら、客観的に東三河の良さを紹介した。裏面には地元の優良企業を記した。
作成した東三河総局企画調整課の担当者は「地元の良さや、地域の優良企業はあまり知られていない。将来について考える成人式で、この新聞を読んで育ってきた地元の魅力を見つめ直す機会にしてもらいたい」と話した。新聞は東三河総局のウェブサイトでも閲覧できる。(酒井博章)
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