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【経済】大卒内定率76.8% 10月、高卒はバブル期迫る

2019/11/16

 来春卒業予定で就職を希望する大学生の10月1日時点の内定率は76・8%で、調査が始まった1996年以降最高だった前年同期比0・2ポイント減にとどまり、高い水準を維持していることが、文部科学、厚生労働両省の調査で分かった。

 厚労省がまとめた高校生の9月末時点の内定率は、1・7ポイント増の64・0%。バブル期の水準に迫る高さになった。厚労省は大学生の内定が好調で人材確保の競争が激しく、企業が求人対象を高卒に広げているとみている。

 大学生の内定率は全国の国公私立大62校の4千770人を対象に電話や面接で調査した。文理別で見ると、文系76・2%(0・3ポイント減)、理系79・3%(0・1ポイント増)。地域別では、北海道・東北74・5%(4・1ポイント増)、関東80・5%(増減なし)、中部74・4%(1・6ポイント減)、近畿79・6%(2・5ポイント減)、中国・四国70・1%(5・4ポイント増)、九州66・9%(2・1ポイント減)だった。

 高校生内定率の都道府県別上位は三重の80・1%、福井の79・3%、富山の78・2%。愛知は76・6%、岐阜63・4%、長野66・3%、滋賀は68・6%。下位は沖縄の28・0%、北海道の40・4%だった。