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【社会】女性就業 3000万人超す 6月 人手不足で正社員増

2019/07/30

 総務省が30日に発表した6月の就業者数は前年同月に比べ60万人増の6747七万人で過去最多だった。なかでも女性は同比53万人増の3千3万人となり、現在の調査方法になった1953年以降初めて3千万人を突破した。完全失業率(季節調整値)は2・3%で前月から0・1ポイント改善した。

 役員を除く雇用者の内訳を見ると、男性は76・9%が正社員、23・1%が非正規なのに対し、女性は正社員45・0%、非正規55・0%と、非正規が上回る。だが前年同月比では、非正規が19万人増えたのに対し、正社員は28万人の増加。人手不足などの影響で、フルタイムで働く女性が増えたとみられる。

 15~64歳の就業率も77・9%と過去最高で。
 男女別の失業率は、男性が前月比0・1ポイント増の2・6%、女性が0・2ポイント減の2・0%。女性は91年2月以来の低い水準となった。完全失業者数は前年同月比6万人減の162万人だった。

 厚生労働省が同日発表した6月の有効求人倍率(季節調整値)は1・61倍で、前月から0・01ポイント下がった。有効求人倍率は求職者1人当たりの求人数を示す。都道府県別では、東京都が2・13倍で最高、沖縄県が1・18倍で最低だった。岐阜県は2・05倍、愛知県は1・94倍、三重県は1・68倍、滋賀県は1・36倍。