2019/07/20
各務原・蘇原中
本職招き 学年別に「観光パンフ」「飲食店経営」
各務原市蘇原中は本年度、現実社会を題材にして主体的に学ぶ力を養う「クエストエデュケーション」に取り組んでいる。民間の講師を招き、学年別に観光パンフレット制作、経営プラン構築など実際のビジネスに近い課題に挑戦する。(高橋貴仁、加藤佑紀乃)
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3年生は、9月の修学旅行で訪れる神戸市の観光パンフレットを作る。6月末の授業では、近畿日本ツーリスト中部(名古屋市)で関西を担当する近藤温子さんにコツを聞いた。
近藤さんは「ネットの情報だけでなく、現地でしか分からない情報を取材するのが大切」などと助言。谷村君は「季節感を出すという発想はなかった。念頭に置いて文字やレイアウトも考えたい」。作ったパンフレットは同社の社員に評価してもらう。
飲食店の経営プラン作りに挑む2年生は、複数の居酒屋を経営するファッズ(愛知県安城市)の佐野直史社長=各務原市出身=からノウハウを学ぶ。
25歳で経営者になったと想定し、販売するものを選択。売り上げや人件費を試算し、立地や規模を検討する。今月中旬の授業で、かき氷とプリンの店を計画中の肥田心実さんは「1日に何時間営業するか、何個売れるかを考えたほうがいいと助言をもらった。簡単そうと思っていたけど、やってみると難しい」と話した。
佐野さんは「中学生ならではのアイデアが多く、自分にも発見が多い」と生徒らの意欲に頼もしげ。「どんなビジネスプランができるか楽しみ」と期待した。
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