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【地域経済】カゴメ来月 副業を解禁

2019/03/28

 カゴメ(名古屋市)は4月から、社員の副業を解禁する。多様な働き方を認めようと企業の間で副業を認める動きが広がる中、同社でも働き方改革の一環で解禁を決めた。空いた時間を使って社外で仕事をすることで知見を深め、本業にも生かしてもらう狙い。27日に名古屋市内で開いた株主総会後の記者会見で寺田直行社長が明らかにした。

 副業によって過重労働にならないように、直近1年間の年間労働時間が千九百時間未満、かつ3カ月間の残業時間が月平均で15時間以下の正社員と契約社員を対象とする。正社員のうち25%の約400人が条件を満たし、資格を生かして社外で働くといったケースを想定する。健康管理のために、副業の内容や時間の報告を義務付ける。

 寺田社長は「働き方改革を進めて社員の労働時間を減らし、自由に使える時間を増やす。その時間を家庭や趣味、副業に当ててもらい、充実した生活を送れるようにしたい」と述べた。

 総会では株主らに事業を紹介するブースを設けた。さらに、日ごろは企業を対象に実施している管理栄養士による健康セミナーを、株主向けに開いた。