2018/03/05
ニートや引きこもり状態にある若者の就労支援について、実態や取り組み状況を共有し、今後の課題などを考える「若者就労支援フォーラム2019」が3日、知多市八幡の市青少年会館であった。
市と市内外の行政機関やNPOでつくる「ちた子ども若者支援ネット」が共同で主催。これまでに引きこもり状態だった人など、8人を雇ってきた本紙八幡新田専売店の千賀祥史さん(67)も登壇した。
千賀さんは、2002年、24歳で朝夕刊の配達を始めた男性の例を紹介。中学でいじめに遭い、高卒後に就いた仕事を辞めて引きこもっていたといい、「直接面接して、繊細な神経と優しすぎる心の持ち主だと思った。手を差し伸べるというよりも、優しく見守ろうという気持ちで採用した」と振り返った。
また、誕生日会や食事会を家族ぐるみで開いたりと、職場の環境整備に注力したことにも言及。「職場の雰囲気が良くなり、ママさんたちに囲まれて自然と明るく成長してくれた」と話した。
男性は10年働いた後、一部上場企業に正社員として入社したといい、千賀さんは「諦めず、彼を大きな気持ちで見守ることができたのは、私の自信にもなった」と締めくくった。(高田みのり)
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