2019/02/23
JR東日本は22日、育児中の女性の運転士や車掌を主な対象に、家庭の事情に合わせて勤務時間をより柔軟に設定できる新制度を導入すると明らかにした。ダイヤ改正する3月16日から実施する。運転士や車掌、駅員として働くことを前提とした新卒採用者の約四割は女性。得永諭一郎執行役員は「仕事と家庭が両立できないとの理由で会社を去る女性乗務員をなくしたい」としている。
JR東は現在、育児や介護中の運転士と車掌に午前9時から午後5時までの範囲で1日6時間の短時間勤務を認めている。適用者は昨年4月時点で約160人。ほとんどが育児中の女性という。
例えば、午前10時から午後4時まで勤務すれば、子どもを保育所に送ってから出勤し、退社後に迎えに行くことが可能。ただ、昼間に行われる保育参観などの出席は、休暇を取らない限り難しかった。
そこで3月16日から午前9時前や午後5時以降も短時間勤務の範囲に含める。保育参観に参加してから出勤したり、早朝から勤務すれば、午後は子どもを迎えに行くまで自由に時間を使えたりできるようになるとみている。
女性乗務員の勤務時間を柔軟に設定するため、デスクワークに従事する運転士や車掌の経験者が週2~3日、列車本数が多い朝だけ乗務する制度も設ける。
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