2019/02/26
仕事を求める若者や母親、外国人など、対象ごとに分散していたハローワーク名古屋中と愛知労働局の機能を集約した新拠点「あいワーク」が25日、名古屋・伏見で全面開業した。求職者の利便性向上に加え、人手不足にあえぐ企業向けの求人部門を企業支援部門に一新。雇用紹介の枠を超え、働き方改革を進めることで人材確保を支援する「AICHI WISHセンター」を設けた新しい形のハローワークとなる。
新拠点は13階建て民間ビルの一階(コンビニ)を除く全フロアに愛知労働局が入る。一月末から移転を始め、この日は名古屋・栄の中日ビルにあった若者向けと外国人向け窓口がオープンし、全機能の移転が完了した。
企業を対象にした「AICHI WISHセンター」が3階と6階に入り、六階の求人受付に人材確保支援窓口を併設した。社会保険労務士が週2回、相談を受け付けるほか、働き方改革に先進的に取り組む企業の専門家による特別相談会なども開催する。毎週水曜日には、職場の省力化を手助けするITソフトなどを紹介する展示スペースも設ける。
この日の開所式で、愛知労働局の高崎真一局長は「求職者にサービスを提供するのは変わらないが、これまで地域の中小企業の役に立てていたのか反省しなければならない。新しい『あいワーク』からハローワークは変わる」とあいさつした。
その後の取材では「窓口が分散していたのは、特定の層の求職者に分かりやすくするためだった。これからは人口減の時代。いろんな人材ニーズを持つ企業に対応していく」と語った。
(中崎裕)
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