2019/02/21
名古屋市公館4ヵ国外交官が現状報告
オーストラリアなど4カ国の大使や公使を招き、男女平等や多様性の確保をテーマに話し合う「愛知・名古屋国際ネットワークフォーラム」が20日、名古屋市公館で開かれ、多様性が技術革新や生産性向上など経済的な利益につながっている各国の現状を報告した。
愛知県、名古屋市などでつくる名古屋国際交流懇談会実行委員会が主催。オーストラリア、カナダ、アイスランド、スウェーデンの4カ国が参加した。
各国の取り組み発表では、オーストラリアのリチャード・コート駐日大使がシングルファザーとして2人の子どもを育てながらビジネスと政治の世界で働いた経験を発表。「勤務の時間や場所を柔軟にし、子育てしやすい職場を提供している企業ほど優秀な人材を確保し、高い生産性を上げている」と報告した。
アイスランドのエーリン・フリーゲンリング駐日大使は、母親の世代はほとんどの女性が主婦だったが、育休制度や同一労働に対して同一賃金を支払う法律など、社会制度の整備によって男女平等を実現した国の取り組みを紹介した。
一方、カナダのナディア・ブルジェー在日首席公使は、障害者の雇用を進めることで技術者不足を解消し、顧客の確保につなげている事例を発表。「多様性が経済的な繁栄の原動力になっている」と語った。 (垣見洋樹)
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