県内の女性教員でつくる「ママ先生友の会」が、育児休業中の教員向けに、スムーズな職場復帰に役立つ冊子「マテリアル」を作った＝写真。復帰後の生活を具体的にイメージして準備を進められるよう、子育てしながら働く教員４０人のリアルな声やアドバイスをふんだんに盛り込んだ。

　家事と育児を上手に分担している夫婦１５組に聞いたこつを特集した。秘策として「感謝の気持ちを伝える」「将来のキャリアを話し合う」などが上位に挙がった。男性のタイプ別に、分担への道のりを分かりやすく示したチャート図を付けるなど、復帰に向けて自分ならどうするかを実践的に考えられる内容になっている。

　冊子は１１０ページで全カラー。雑誌風の表紙やレイアウトにこだわり、子育て中の様子が分かる写真も多用した。会のメンバー４５人のうち、代表の小木有希さん（３３）ら３人の教員で編集を担当した。小木さんは「育休中は子育てを楽しんで終わり、ではなく、できる範囲で準備して、復帰後の生活に見通しが持てるようになれば」と話す。

　（福沢英里）